マンションでの深夜の突然の断水は、誰の身にも起こりうるトラブルです。その「まさか」の事態に備え、日頃からいくつかの対策を講じておくだけで、いざという時の不安と不便を大幅に軽減することができます。まず最も基本的な備えは、飲料水の備蓄です。災害対策としても重要ですが、人間が生命を維持するために必要な最低限の水を確保しておくことは、あらゆるライフラインの停止に備える第一歩となります。一人一日三リットルを目安に、最低でも三日分、可能であれば一週間分のミネラルウォーターなどを常備しておきましょう。古いものから使い、使った分を補充する「ローリングストック法」を実践すれば、無理なく備蓄を続けられます。次に、トイレなどを流すための生活用水の確保です。お風呂の残り湯をすぐに排水せず、翌朝の洗濯などに使う習慣のある家庭は多いですが、これを防災の観点からも意識してみましょう。浴槽に水が溜まっているだけで、断水時のトイレ問題に対応できるという大きな安心感が得られます。携帯トイレや大きめのゴミ袋を用意しておくのも有効です。そして、情報と連絡手段の確保も忘れてはなりません。管理会社の24時間対応の緊急連絡先や、地域の水道局の電話番号などを、スマートフォンだけでなく、紙にも書き出して冷蔵庫に貼っておくなど、すぐに確認できる状態にしておきましょう。こうした少しの心がけと準備が、深夜の予期せぬトラブル時に冷静な行動を支える力強いお守りとなるのです。