新しい洗濯機を購入し、いざ設置となると、ワクワクする半面、うまくいくか不安になることもあるでしょう。スムーズな設置と、その後の快適な使用のためには、洗濯機が届く前にいくつか知っておくべきことや、準備しておくべきことがあります。まず、最も重要なのは「設置場所の採寸と確認」です。洗濯機の本体サイズはもちろんのこと、扉の開閉スペース、搬入経路(玄関、廊下、ドアの幅など)を事前にしっかり測っておきましょう。特にドラム式洗濯機は奥行きがあり、ドアの開閉スペースも広めに必要です。搬入経路に余裕がないと、当日搬入できないという事態になりかねません。また、洗濯機置き場の給水栓や排水口の位置、コンセントの位置も確認し、ホースやコードの長さが足りるか、洗濯機と干渉しないかなどもチェックしておくと良いでしょう。次に、「防水パンの有無と状態」を確認します。防水パンは、万が一の水漏れ時に床が水浸しになるのを防ぐための受け皿です。もし防水パンがない場合や、既存のものが破損している場合は、設置を機に新設または交換を検討しましょう。特に、洗濯機を置く位置と排水口の位置が合わない場合、嵩上げ台(かさあげだい)の設置が必要になることもあります。これは、洗濯機本体と排水口の干渉を防ぎ、排水をスムーズにするためです。さらに、「給水栓の種類と状態」も確認が必要です。最近の洗濯機は、万が一ホースが外れても水が噴き出さない「ワンタッチ式給水栓」に対応しているものがほとんどです。古いタイプの蛇口(ひねり式など)の場合は、水漏れのリスクが高まるため、洗濯機設置を機に交換を検討することをおすすめします。給水栓のパッキンが劣化している場合も、水漏れの原因となるため、事前に確認しておくと良いでしょう。最後に、「古い洗濯機の処分方法」も考えておきましょう。新しい洗濯機と入れ替える場合、古い洗濯機は家電リサイクル法の対象品目となるため、自治体の粗大ゴミとしては回収できません。家電量販店で引き取ってもらうか、リサイクル業者に依頼する必要があります。事前に回収方法やリサイクル料金を確認し、手配を済ませておくことで、設置当日の手間を省くことができます。これらの事前準備をしっかり行うことで、新しい洗濯機の設置がスムーズに進み、水漏れや故障のリスクを減らし、すぐに快適な洗濯ライフをスタートさせることができるでしょう。