シングルレバー蛇口の最も一般的な水漏れ原因は、内部のカートリッジの劣化です。自分でカートリッジ交換に挑戦する際、いくつかの実践的なアドバイスを知っておくと、作業をスムーズに進めることができます。まず、**「正しい交換部品の特定」**が最も重要です。蛇口のメーカーや品番によって、適合するカートリッジの形状やサイズが異なります。必ず蛇口の取扱説明書を確認するか、メーカーのウェブサイトで情報を得る、あるいは古いカートリッジを取り外してホームセンターなどに持参し、同じものを購入するようにしてください。誤った部品を取り付けても、水漏れは止まりませんし、かえって別のトラブルを引き起こす原因にもなりかねません。次に、**「止水栓を確実に閉める」**ことです。作業中に水が噴き出すのを防ぐため、必ず家全体の元栓か、蛇口に接続されている給水管の止水栓を閉めてください。シンク下の給水管にある止水栓は、通常マイナスドライバーで回すタイプが多いです。止水栓を閉めたら、蛇口を開けてみて、水が出ないことを確認してから作業を開始しましょう。また、**「部品の順番と向きを覚えておく」**ことも大切です。レバーハンドル、カバーナット、カートリッジなど、取り外した部品は、並べて置いておくと、元に戻す際に迷わずに済みます。特にカートリッジは、上下や裏表の向きがある場合があるので、取り出す前にしっかりと確認しておくか、写真を撮っておくと良いでしょう。全ての作業を終えて水を流す際は、止水栓をゆっくりと開け、急な水圧で配管に負担をかけないように注意してください。これらの点に留意することで、自分でカートリッジ交換に挑戦する際の成功率を高めることができます。